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別に悪くないことでも、限度が過ぎると良くなかったりする。 体に良いものだって、考え無しに大量に食べていたら毒になりうるように。 自分でも特に非の打ち所がないような。かと言って優秀という意味でもなく。とにかくしっかり全ての物事に取り組むタイプだった。 そんな僕を見て、周りの人は「少し真面目すぎるよな」とか「肩の力を抜けよ」なんて言ってくるんだ。 それぞれ、キツいと思うことや価値観が違うもので 僕からしたらラフに楽にリラックスしながらやれる事は、しっかり丁寧にその場の出来事に対処する事なのだ。 それに小さい頃なんかは「真面目にやれよ」だとか「ちゃんとしてたら報われる」だとか、そう言う風に教わった気がするんだけど それさえも行きすぎるというのは良くない事らしい。 だから君に出会った時は、一度崩された世界が整えられるような、いや、崩れて180度変わった世界をもう180度回転させられたような。 そんな気持ちになったんだ。 「凄いね！凄いよ！こんなにきーっちり！！」 「僕には取り柄がないからね。一つ一つ積み重ねなさいって、そう教わったんだ。」 「一つ一つを積み重ねる事が出来ない人の方が多いんだよ！」 「だから、君のそれは立派な取り柄だ！！」 綺麗に整頓された部屋よりも、端正な顔立ちだと思った。 実際に目が覚めるほどの美人さんなのだけれど それよりも何か、心の綺麗さみたいなものが表情や容姿にまで反映されているような。 そんな気がした。 崩れたり、壊れたり、汚れたり そういう事って日常茶飯事で 物も、人も、心も それでも そんな時でも、もう一回一から積み上げていけば良いって そんな簡単なことも忘れそうだったから。 #ルームシェア #板橋ハウス #生真面目