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【ここ東北！】 夫が福岡へ出張に行った。 私は上司と静岡の実家にと嘘をついて不倫旅行へ。 温泉から上がり、ロビーに行くと、 何と旦那が座っていた。 私と元がつく旦那は中学の同級生。 中学の卒業式から付き合い始めて 10年目に結婚した。 私達が25歳の時、 それぞれ親に呼び出され、 呼び出された料亭に行くと2家族が揃ってた。 強引に婚約させられたけど、 お互い嫌でもなく、 両親に流されるまま無抵抗に結婚した。 お互い地元の大学を出て 地元の企業に就職し、 25で結婚、27で旦那が転勤になり 東京に引っ越した。 友達もいなくてヒマを持て余していた私は 派遣で働き始めた。 しばらくして旦那に女の影が、 それなりに悩んで、 上司に相談するうちに、 私も上司と不倫開始。 そんなとある木曜日、 旦那が泊まりで福岡に出張に行くことになった。 なので私も上司と不倫旅行を計画した。 旦那には木曜日の夜から日曜日まで 東海地方の実家に帰ると嘘をついた。 旅行先は上司の生まれ故郷の近くの東北に決まった。 東北の人気の素敵な温泉宿だった。 一緒にお風呂に向かった。 女の方が一般的に長風呂なので、 上司を待たせてはいけないと早目に出た。 ロビーを見渡しても上司はいなかったので、 お茶を飲んで、 アイスを食べようと冷凍庫に近づくと、 なんと横に　旦　那　が　座　っ　て　い　た。 一瞬で頭の中は真っ白。 座っている男性を凝視。 顔・髪型・体系・どれをとっても、 今朝、九州出張に送り出した旦那だった。 何かを察して顔を上げる旦那。 そしてマンガみたいにゆっくりと 驚いた表情に変わっていった。 自分と旦那以外の全てが スローモーションで周りの音もボヤけるというか エコーかかってて、 本当にドラマみたいな時間だった。 遠くから女の声が聞こえて、 その女が立ち上がった旦那に飛びついて 甘えたところでゾーンが終わった。 魂が抜けたような顔で、旦那は去って行った。 「私ちゃん♪」 と呼ばれて振り向くと、上司が居た。 いつから居たのかわからなかった。 「秘密の不倫旅行」の楽しいテンションは氷点下。 上司に悟られないよう とりつくろうので精一杯だった。 東京駅で上司と別れ、 私は自宅ではなく区役所に向かった。 総合案内で案内され、 目的のカウンターにつくと、 なんと旦那が居た。 「あ」 「あ！」 「用紙もらいに来た？」 「うん」 書き損じ用で、 結局2人で2枚の緑の紙をもらって帰った。 夕食を作り、無言で食べて用紙に記入した。 旦那の会社の同僚に、 保証人欄にサインをもらいに行き、 その足で届を出した。 九州に出張に行ったはずの旦那と 東海地方の実家に帰ったはずの私が、 東北地方の温泉旅館で バッタリ会って24時間後に離婚した話。 事実は小説より奇なり。 引用元：いっかいはいっかいです。 http://www.matometemitatta.com/travel-encounter