奄美花梨は暇だった。
年がら年中、暇な子であるが、ここ最近は特に退屈だった。
あまりの暇さにいつの間にやら私立薊学園新聞部に入り浸るようになった。
ここなら余り退屈しないで済む。
やたらうるさいのやら、やたら怖いのもいるにはいるが気にしない。
部長が面白いし、退屈がしのげれば、それで十分。
ところがその新聞部が騒がしい。
なんでも『新聞部財政難にて存続の危機』に直面しているとかいないとか。
青春熱血女・稲穂の音頭によって、どうもバイトさせられるらしいけど……。
「ん〜、まぁいっか」
この時彼女はこの先に起こる凌●劇を、まだ想像すらしていなかった…
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